嫉妬
人のことを知ると、嫉妬してしまう。嫉妬をおさえるには、嫉妬の対象である人と話をするのが有効な手段だ。
最近出会った三家族の共通する家族構成は、出会いは大学、現在こどもは三人。
大学は有名私立大学。海外に親しむ人たちが進学する大学。そこのサークルで出会ったり、もしくは同じ専攻だったり。
私の中の何かが鳴る。だめーアウトー。
自分が行けた大学の、人。自分と同じレベルの人。そっか…それでいいんだ…へえ…という私の脊髄反射。それでよかったんですよね、良い人に出会えたんだもんね、という性格の良いマインドB。妥協だよな、手ごろなところで手を打っただけだろ…という超性格の悪いマインドA。マインドAは嫉妬由来。そう、私は嫉妬深い女だ。
嫉妬レベルってのは生まれつきDNAに刻まれてるものだと私は思っている。多少は後天的なものもあるかもしれないけれど、基本、生まれつきの性格をコントロールしながら人間生きていくもんだと、思っている。
嫉妬と妬みは私の中では暴れ馬だ。暴れだしたら手がつけられない。かといって、表にだすわけにもいかない、ならば、と子供ながらに編み出した手段が「関わらない」だった。嫉妬しそうな対象には近づかない。これはほんとに効きました。あと別方向を見る。これも良かったね。群れない、も効いた。群れなければ比べないで済むでしょ。でも群れないためには、それなりのキャラクターとか実力とかも必要で。そいでもって完全に一人でいることも寂しいから、多少集まれる仲間も作っておく。これ。思えば性格が良い子を選ぶ能力は私の中の能力でもかなり重要なものの一つだったと思う。今も思うけど、学生時代の友達は、諦めたりそこそこを目指していたけれど、みんなそれなりに性格が良かった。ありがと、その頃の友達。でも学生時代の嫉妬なんて可愛いもんだ。コントロール方法を学んでないから大変に感じるけれども、大人になってからの嫉妬のほうが、タチが悪いと私は思う。
今回の嫉妬は根深い。私は彼らの過去に嫉妬している。もちろん彼らだって大学に入るまでにたくさんの苦労をしただろう、辛い思いをしただろう。出会ってからだって、別れたりくっついたりしたかもしれない。他の人とつきあったりしながらやっぱこの人だ!と結婚に至ったのかもしれない。そうなんだけどね。
でも、私はその彼らの「東京の大学へ幸せそうに通った過去」に嫉妬しているのだ。
そうだよ、彼らは全然悪くない。私の都合ですよ。
大学に行って、出会って、好きになられて(ぜってーあいつら男の方から好きになられてるだろ。苦労してねえよな)うわああ…幸せそう…よかったね…
ってこうなる。なんでだろ?自分が出来なかったからなのかな?あまりにも類型的だから?ああ、類型的なものには反発したくなる厨二的なところは私、死ぬまであり続けると思う。これもほんと面倒な価値基準だと思う(ここんところは出来るだけ自分で削って行ってるつもりなんだけど)。でもさ、大学で…出会って…結婚して…今…。やっぱキモ!!!ってなるじゃないすか。いや、その頃の痛みを我にシェアしてくれてれば「そーか、きみたちも大変だったんだね!」って言えて理解も深まるんだけれども、そのカップルたち…あのさあ…旦那の文句…いうじゃんね…奥さんのほうがさ…
あーそうかーあんたたち、そういうんかーって思うんだよ。
仲はいいよ。全然、旦那にぶつくさいう奥さんにありがちな「旦那にバカにされてるアホっぽさ」はないんだよね。彼女ら、やっぱり地味に頭がいいから。でも、旦那のこと悪くいうのはやめてほしいんだよ…。苦しくなるから…私が…。
と。
いいなあ、私は一人で生きてます、みたいな顔できて、いいなあ。
私は旦那と同じ稼ぎはすぐ叩き出せるのよ、みたいな顔できて、いいなあ…。
はい、嫉妬ー!これ、嫉妬ですね。醜い、醜い!!!
いやだよね、嫉妬。吐き出させてもらいました。まとまりないけど、これでおしまい。